妊娠中に気をつけたい感染症の種類 その2

妊娠中の感染症の種類

こばんわSUNLEADのスタッフです!!

今回は前回に引き続き妊娠中に気をつけいたい感染症について掲載してみます。

感染症の主な感染経路は、空気感染や接触感染によるものです。空気感染は空気中を浮遊している細菌などの病原体を吸い込むと感染しますし、せきやくしゃみなどの飛沫に含まれる病原体が他の人の粘膜に付着すると感染します。接触感染は皮膚や粘膜の接触のほかに、手すりやつり革、ドアノブなどの間接的な接触で病原体が粘膜に付着することで感染しますし、もちろんキスや性行為によっても感染するので予防には心がけましょう!

妊娠中は免疫力も低く、薬を使用した治療が受けられない事も多いのでいつも以上に気を付けて下さいね。特にインフルエンザなどの感染症が流行している時には人混みを避け、マスクの着用、うがい・手洗い、コンドームの着用を徹底するように!

インフルエンザ気をつけたい時期 〜 妊娠4〜36週
感染経路 〜 飛沫感染、接触感染
赤ちゃんへの影響 〜 成長や機能にはまず影響がありません。ただ早産率が通常より高い傾向があるようです。
治療法 〜 タミフルやリレンザなどの抗インフルエンザ薬で早期治療することが多いです。

・インフルエンザは妊婦さんが感染すると症状が悪化しやすいようなので注意が必要です。タミフルは妊娠初期に服用しても赤ちゃんへの影響はまずなく、リレンザも吸入で局所に作用するため母体の血中にはほとんど移行せず赤ちゃんへの影響もほぼ心配ないとのことです。妊娠中でもインフルエンザの予防接種は可能なので流行シーズンに受ければ安心です。

りんご病気をつけたい時期 〜 妊娠4〜36週
感染経路 〜 飛沫感染、胎内感染
赤ちゃんへの影響 〜 胎児水腫になり、流・早産を引き起こす可能性があります。
治療法 〜 特別な治療法はなく、普通に過ごしよくなるのを待ちます。

・パルボウイルスが原因で、頬がりんごのように赤くなり手足にも紅斑がみられ、発熱や関節痛などの風邪のような症状も同時に現れます。伝染性の感染症なので、よく保育園や子供の集まるところで流行することが多いようなので上の子が居る場合や子供に接触する機会が多い妊娠中のママさんは特に注意するように。

性器ヘルペス気をつけたい時期 〜 妊娠4〜36週
感染経路 〜 分娩時に産道感染、性行為感染
赤ちゃんへの影響 〜 皮膚や口腔に水疱ができるなど新生児ヘルペスになる場合があります。
治療法 〜 抗ヘルペスウイルス薬の内服や軟膏を使えば1週間ほどで治ります。

・外陰部が腫れて水疱ができます。単純性疱疹ウイルスに感染して発症するのですが、治ったあとも体内に潜伏するので体の抵抗力が落ちたときに再発を繰り返すこともあります。出産するまでに完治していれば赤ちゃんには影響がないので、おかしいと思ったら早めに産科を受診して早期治療をするようにしましょう!!