妊娠中に気をつけたい感染症の種類 その4

妊娠中の感染症

妊娠中は体の抵抗力が弱くなっていますので、いつも通りと思っていても感染症にかかりやすかったりするので本当に注意して下さいね。
もし妊婦健診で感染症が発覚した場合は、パパさんと共に治療を受けてお産までにはしっかりと完治させておく事が大事です!

今回紹介する2つの感染症は産道感染によって赤ちゃんに影響を及ぼします。また完治までに時間がかかり、完治させないと再発する恐れもあるので、完治させるまでは性生活は控えめに。
感染予防の基本として、体は清潔に規則正しい生活をして体調管理するようにしましょう!

淋病気をつけたい時期 〜 妊娠4〜36週
感染経路 〜 性行為感染、分娩時に産道感染
赤ちゃんへの影響 〜 赤ちゃんが産道を通って産まれる際に感染すると、結膜炎を起こすことがあります。抗菌薬や点眼によって治療することができます。
治療法 〜 ペニシリン系の抗菌薬を内服するか注射によって治療しますが、再発も多く完治まで数ヶ月かかります。

・淋菌という細菌によって引き起こされる感染症です。症状は外陰部のかゆみ、黄色くにおいのきつい膿のようなおりものが増えるなど。ただ自覚症状がない場合もあるので妊娠中に検査する事も大事ですね。
重症化すると下腹部の痛み、発熱などの症状を起こし、絨毛膜羊膜炎を発症すると早産や前期破水の恐れがあります。また炎症が卵管や卵巣まで広がると不妊の原因にもなりますので、しっかりと完治させることが大事です。

尖圭コンジローマ気をつけたい時期 〜 妊娠4〜36週
感染経路 〜 性行為感染、分娩時に産道感染
赤ちゃんへの影響 〜 分娩時に産道感染すると、赤ちゃんののどに咽頭乳頭腫というイボができることがあります。
治療法 〜 イボを電気メスやレーザー、凍結治療で切除したあとに抗がん薬(外用薬)などで完治させます。

・ヒトパピローマウイルスが原因で起こるイボのウイルスです。性器から肛門にかけて尖ったイボがたくさんできます。かゆみや痛みは無いが悪化すると排尿痛や排便痛がある場合もあります。再発しやすい感染症の1つでもあるためしっかりと完治させること。また完治には数ヶ月かかるので早めに治療をうけるようにしましょう。